« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

2011年2月15日 (火)

メディアの見方(1):私は屈しない~特捜検察と戦った女性官僚

田中美佐子・主演『私は屈しない~特捜検察と戦った女性官僚と家族の465日』131()よるTBS9時放送!!を録画して見た。厚生労働省局長の冤罪事件の当事者に長時間にわたる インタビューをしたジャーナリスト江川紹子氏の取材構成記事を原案にドラマ化したものである。

私の興味は、検察の取調シーンがどのように描かれているかであった。結果は、予想どおり、おそろしくソフトに描かれていた。もちろんこれは、私の印象に過ぎない。私が知りえる範囲は、何人かの検事と被疑者から、取調べについて聞き取ったことからの判断にすぎない。

しかし、このブログにあえて書く理由は、案外、一般視聴者は、検察が悪役に描かれた番組と受け取って、あの映像が、特に酷い事例と受け止めているのではないかと危惧するからである。メディアリテラシーの観点から、このドラマを見てみよう。

誰がみても検察に批判的だが、やりすぎてはいけない。反撃されたときに、再反撃できる材料を残さないと生き残れない。拳銃に入っている弾を全て撃ってしまっては、自分があぶないわけである。そのことを考慮すれば、番組製作者は、実際よりもかなりソフトに表現して、あんなことはしていないと言われないレベルにとどめているであろうことが想像できる。だから実際がどうかの証拠にはならないが、番組制作者が理解している取調べの厳しさより、かなり緩やかに描かれているとして番組を見て欲しい。

また、番組前に念入りに、この物語は、フクションであると断っている。これは、言論弾圧があった時代、フィクションの名を借りて、実は事実を描いて政治的批判をしてきた伝統にのっとったものである。フィクションに対して表現規制をしないことこそ表現の自由の核心なのは、この歴史にもとづいているのだ。

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

無料ブログはココログ